僕の友人に、
【アマチュアと呼ばれるのが嫌いなミュージシャン】と、
それをおもしろがってか、
【そんな彼をアマチュアと呼ぶ プロのミュージシャン】がいます。
僕はといえば、
自分がどっちであっても あまり関係ないので、
そんな様子を見てケラケラ笑っているだけなんですが、
ここで気になってくるのが、
「じゃあ、『プロとは何か?』」
しかし!
ここで、
『○○である』みたいに掲げてしまうと、
「そうあるべきだ」とか「そういうものだ」という、
『あまり歓迎されない考え方』もセットになって現れてしまうので、
あくまで『あえて』、言いますよ。
これは
『試合に勝つ必要がある』という事と、
いつでも同じ事ができるという『再現力』の有無。
このへんなんじゃないかと思うワケです。
僕は、
こういったプロとかアマとかの事を考える時、
【野球】に例えるんですが、
例えば、草野球。
これは多くの場合、
『野球をする事』が目的になるのではないかと思うワケです。
【野球の試合をすること自体が楽しみ】 であり、目的でもある と。
その代わり、
メンバーのスケジュール聞いたり、
グラウンドの予約をしたり、
そういった面倒な事は、当事者の誰かがやらなければならなかったりするワケです。
けっこう大変なんですねコレ。実際は。
しかしプロ野球の場合、
まず、
なるべく勝ってもらわなければならない。
エースが登板する試合なんてのは、尚更ですよね。
予め『勝ち』として計算されたりします。
しかも、
コンスタントにお客さんを球場に入れ続けたりしなければならない。
なんだか ものすごいプレッシャーですね。
これはこれで、すごく大変です。
当然、
選手に求められる技術などのレベルもケタ違いですね。
同じ場所に寸分狂わずボールを投げる という事が『当たり前』と言われるレベル、
そういう人がゴロゴロいる世界です。
野球に専念できる環境は整っているかも知れませんが、
楽しく野球ができれば良い というワケにはいかない。
そして、プレッシャーがすごい。
ひとつ 気をつけたいのは、
勝つことだけに特化した合理的な考え方。
つまりは『勝つためなら なんでもする』
という、ものの考え方ですね。
これはもう、
プロ・アマがどうのこうの 以前の問題です。
これが蔓延すると、
野球そのものの楽しさが減るので、
「野球がしたい」っていう人も、
「野球が観たい」っていう人も減っていきます。
つまりは『衰退そのもの』ですね。
存続を願うなら絶対に避けなければならない事です。
さて、そんで、
「草野球にもプロ野球にも、
それぞれの良さがある。」
と言ってしまえば、
なんとなく解決したような気にもなります。
が、
僕が思うに、それではまだ壁は残ったまま、分断されたままなのではないかと。
で、
さらに踏み込んで、
アマチュアはプロから、
技術はもちろん、
試合に勝つためのコツや策だったりを学べば良いし、
プロはアマチュアから、
楽しく試合をするためのコツや、
お客さんと身近に接する事の良い部分や
忘れてしまっている大切な何か、
などを、
素直に相互に学べば良いのではないか?
と思うワケです。
『交流』ですね。つまり。
プロが、アマチュアのミュージシャンや、
そのライブを観に来たお客さんとかと触れ合ったり、
なんというか、
そういう瞬間が生まれたりする事が、
最も前向きなんじゃないか?
と思うワケです。
プロ&アマのミュージシャンが、
お客さんと交流しながらやってる
【例の投げ銭ライブ】なんかは、
計らずとも、そんなふうに前向きな交流が行われていますよね。
しかも、
けっこう何年も前からやってるんですよ。前向きなおれ達は(なぜか急にドヤる)。
ともあれ、
おれは プロのお前とアマのお前と、
たまに ああしてライブができることを幸せに思うよ。
っつってな(笑)
--------
ちなみにですが、
日本のプロミュージシャンの演奏技術は、
世界的に見ても、みんなが思ってるよりずっとスゲェ高いです。
上手くなりたいアマチュアの人は、
家でライブ映像観ただけで そのライブを観に行った気になったりしてないで、
ぜひ、実際にプロの演奏を観に行ってください。
いろんなモヤモヤが一発で吹っ飛ぶと思いますよ。たぶん!
最近のコメント